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海のゴミってどこから来るの?
海のゴミの多くは、私たちが普 段生活しているところから出ています。ゴミは、街の道路や川に捨てられたり、風で飛ばされたりして、やがて海に流れ込みます。例えば、飲み終わったペットボトルやお菓子の袋など、ポイ捨てされたものがそのまま川を通って海に行ってしまうことがあります。大雨が降ったときにも、ゴミが排水口や川から海へと流れやすくなるんです。もうひとつの原因は、漁師さんたちや海洋業者さんたちが使った道具や網が海に落ちてしまったり、海外では船の上からゴミが捨てられてしまうこともあります。また、特に日本海側では海外から運ばれてきたゴミが海に流れ着くこともあり、地球全体での問題になっています。私たち一人ひとりがゴミを正しく捨てることが、海を守るためにとても大切なんです。

海に流れ込んだらどうなるの?
ゴミが海に流れ込むと、さまざまな問題が起こります。まず、海の生き物たちにとっては非常に脅威です。例えば、プラスチックのゴミは、魚やカメがエサと間違えて食べてしまうことがあります。ゴミを食べてしまうと、お腹がいっぱいになって栄養をとれず、弱ってしまうことも・・・。特に、細かくなったプラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、海洋生物自体にもそれらを通した私たち人間の体にも、悪い影響を与えることもわかっています。更に、海に浮かんでいるゴミは、美しい海の景色を汚してしまいます。観光客が減ったり、海で遊ぶ人たちも減ってしまうことにもつながるでしょう。さらに、ゴミが網や船に絡まってしまい、漁業にも影響が出ることがあります。ゴミを海に流さないようにすることが、海の環境を守るためにとても重要です。

プラスチックは自然に消えるの?
プラスチックが自然に消えることは、ほとんどありません。普通のゴミは、時間がたてば土にかえったり、分解されたりしますが、プラスチックはそう簡単にはなくならないのです。太陽の光や波によって少しずつ細かくなることはありますが、完全に消えるまでには何百年もかかります。細かくなったプラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、小さな魚や他の生き物が食べてしまい、健康に悪い影響を与えることもあります。ゴミ自体を減らすこと、中でもプラスチックを減らすことが大事なのです。

日常生活のマイクロプラスチックって?
マイクロプラスチックとは5㎜以下のプラスチックを指している言葉です。目に見えるサイズから水や空気に混ざっているような目に見えないサイズまであります。私たちの日常生活でも気づかないうちに使われていて、知らず知らずのうちに海へ流しています。歯磨き粉や洗顔料、化学繊維の衣服など、プラスチックが海へ運ばれることもあります。だから、なるべくプラスチックを使わない製品を選んだり、環境に優しい製品を使うことが大切です。

